こんにちは、市川です。
今日は3月に工事予定のお客様のお宅で試験塗りに行って来ました。
試験塗りとは、工事前に仕上がり具合を確認していただく作業です。
【S様邸の施工前の写真】
外壁の素材は窯業系サイディングです。1階部分はタイル調のサイディングでお客様がこの模様を、とても気に入っているのでクリヤーで塗装します。現在サイディングはかなり色があせているので、クリヤーを塗装してどこまで、新築時の状態に戻せるかを試すわけです。
今回使用する材料は、日本ペイントのUVプロテクトクリヤーで、サイディングボード用のセラミック系外壁保護クリヤーです。 この材料の特長は既存サイディングの模様を塗料で塗りつぶすことなく新築時に近い風合いのまま、長期に維持することができるということや、防藻・防かび性があり、汚れが付着しにくいという特長もあります。
【試験塗りの様子】
右側だけUVプロテクトクリヤーを塗装しました。お客様に確認していただいたところ、とても満足していただけたので1階のサイディングは塗りつぶさずにクリヤーで塗装することに決まりました。
【外壁の方角による劣化の違い】
日に当たりやすい方角ほど、紫外線と熱の影響で劣化しやすい特徴があります。日当たりの良い南側が一番劣化が早く、次に西と東面、そして北側という順番です。北側等の日射が余り当たらない方角部位は雨水の乾きが悪いので、紫外線による劣化が遅くてもカビが発生しやすくなります。
上記の理由で一番劣化が進んでいる南側で試験塗りをしました。
【既存シーリングの劣化】
シーリングの劣化も紫外線が一番の原因です。ですのでやはり南側が一番早く劣化します。
現在シーリングが切れていて確実に内部に雨水などが入り込みます。このままで放置しておくと浸入した雨水などが内部の木材を腐らせサイディングに打ってある釘が浮いてきたり、内部の湿気を押し出すことでサイディングが反ったり割れたりと塗装工事だけでは済まなくなり、大工さんやサイディングやさんなどリフォーム時の費用が高くつきます。新築後10年程度で一度業者に見ていただいたほうが良いかと思います。
S様邸の現場の様子は3月中旬に更新します。ホームページでも4月中に【サイディング壁の塗装工事】のページを作成する予定です。