こんにちは、市川です。
今回は、現在施工中の鉄部塗装をご紹介します。
【既存状態】
塗替えの目安はサビが出はじめたら塗装をされた方が工事費が安くすみます。一般的には3年位に一度が目安です。
鉄部の塗装の作業内容は、
①ケレンというサビを落とす作業
②サビ止め塗料を塗る作業
③鉄部を保護し耐久性をだす上塗り作業
この3工程がありますが、早めに塗装工事をすることで、①と②の作業をかなり削除することができます。
【下地処理】
通路の波板が劣化していたので、交換します。取り外して見ると大きな穴がいくつも開いていました。ここから水が浸入し鉄部の内部からサビを発生させ、ぼろぼろに腐食させます。
金属専用の穴埋め材で穴を塞ぎます。
腐食した不要な部分を切断し、新しい同じサイズの金属を溶接して取り付けます。
【サビを落とすケレン作業】
広い面はサンダーでサビを落とし、サンダーが入らない狭い面などはワイヤーブラシでこすってサビを落とします。
※興味がない方はとばして見てください。
【木部と金属部は劣化がはやい】
塗装工事で劣化が早い個所は、金属部と木部です。金属はサビが原因です。木部は呼吸するので動きます。動くので塗膜が剥がれやすいという難点があります。耐久性の高い塗料で外壁を塗装しても、1年もしないうちに鉄部や木部が剥がれてきたのではガッカリしてしまいます。
【鉄部塗装を長持ちさせるには】
鉄部塗装を長持ちさせるには、サビを完全に落とすことです。【完全】がポイントです。塗装工事の見積書や仕様書に「ケレンサビ落とし」「サンダーを使用」などとありますが、完全にサビを落としている塗装業者は稀です。広い面などはサンダーを使いしっかりと作業すれば落とせますが、狭い面のサンダーを使えない部分は手作業になります。手作業でサビを完全に落とすことはほとんど不可能で、手作業でサビを完全に落とすには大変な手間がかかります。手間がかかれば当然、工事費用が上がります。相見積もり、価格競争の昨今、十二分に手間をかける業者は稀で、多くの業者はある程度サビを落とし、耐久性の良い塗料を塗って工事を終わらせますが、それよりも普通の塗料を使用してサビを完全に落とした方が長く持つと考えます。【サビを完全に落とす】さらに【耐久性の良い塗料を使用】すればさらに長持ちします。
【塗るサビ落とし:黒錆転換】
「塗ることでサビ落としができる」という感覚の塗料です。
この塗料は強力な浸透性があり、ウラのウラ、すみずみまでサビを逃がさずに封じ込めます。
階段の手摺りの右側だけを塗った写真です。塗料は少し茶色っぽい透明色ですが塗っていくと鉄部が黒くなっていきます。
【サビ止め塗装】
【上塗り】
上塗りに2液ウレタン塗料を塗っている写真です。 サビ止め塗料も上塗り塗料もたっぷりと厚く塗ります。
【完成写真】